知らないと危険!!炊飯器活用レシピに潜む保温調理のリスク 〜肉料理(ローストビーフ・チャーシュー・煮豚)など〜
最近炊飯器をつかったさまざまなレシピが流行ってきてきます。
一方でこれを危険という意見も増えているのをご存知ですか?
実際知っておかなければ、取り返しのつかないことになるケースもあります。
もし。炊飯器レシピを利用する予定であれば、必ず当記事をよく読み危険性を理解してから調理しましょう!
- 炊飯器レシピとは?
- よく紹介されている炊飯器レシピ
- 炊飯器レシピに挟む危険性
- 実際に起きた炊飯器レシピの事故
- 炊飯器レシピの危険を避けるために絶対に確認すべき事
- 本当に炊飯器で作るのが便利なのか?
- 炊飯器レシピよりおすすめしたい便利な電気圧力鍋(電気調理鍋)
- まとめ
炊飯器レシピとは?
炊飯器レシピというのは、文字通り炊飯器を使った料理のことです。
炊飯器は基本的にお米を炊飯するためのものですが、これを使って混ぜご飯なども作ったりしますよね?
さらにその延長線として、一定の温度を保つ機能である『保温』を使った肉料理や煮込み料理のレシピが登場してきました。
材料を入れて、保温を押して放っておくだけ!
確かに手間が少なく魅力的に感じます!
よく紹介されている炊飯器レシピ
炊飯器を使った炊飯以外のレシピは大きく分けて、低温調理と煮込み料理の2つ分かれてきます。
どちらも魅力的な料理ばかりですね!
低温調理(肉料理)
- ローストビーフ
- チャーシュー
- 鶏ハム
煮込み料理
- 豚の角煮
- 肉じゃが
- 鶏大根
炊飯器レシピに挟む危険性
さて、ここまで便利だね!
という話をしてきました。
ここからが本題です。なぜ炊飯器レシピは危険と言われるのでしょうか?
それは、炊飯を目的としている炊飯器が大半だからです。
テレビや雑誌で紹介される炊飯器レシピは、炊飯以外の調理に対応した特別な炊飯器を使っています。
よく見ると注意書きにもあるはず「調理に対応した炊飯器をご利用下さい」と。
しかしながら現状大手レシピサイトなどではそういった表記もなく、レシピだけが一人歩きしてしまっています。
では、もしも対応したいない炊飯器を使った場合はどのような危険性・リスクがあるのでしょうか?
実際に起きた炊飯器レシピの事故
食中毒
食肉類は火を通して殺菌をしないと食中毒を招きます。
ですのでよーく火を通すのが当たり前ですが、ここに炊飯器レシピの落とし穴があります。
みなさんは炊飯器の保温は何℃になるのかご存知ですか?
実は、概ね60℃〜70℃と言われています。
厚生労働省の推奨では『75°C、1 分』の加熱殺菌としており、同等な条件として下記の条件が挙げられています。
- 70°C、3 分
- 69°C、4 分
- 68°C、5 分
- 67°C、8 分
- 66°C、11 分
- 65°C、15 分
※参考:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000049964.html
そして、この続きはありません。
ですので60-65℃の保温機能の場合は殺菌出来ず、食中毒になる可能性が上がります。
食中毒は場合によっては命が危険にさらされたり、後遺症につながったりすることもありますので、炊飯器の温度には注意しましょう。
火傷
炊飯器には何合炊きなどの仕様があります。
通常はお米の量に対してお水の量も決まってますので問題ないのですが、煮込み料理の際に量が多いと吹きこぼれます!
保温でも60℃、炊飯を使う場合は100℃を超える事もあります。
そんな温度のお湯やスープが吹きこぼれてきたら...
そう考えると恐ろしいですよね。
炊飯器の故障
炊飯器は文字通りお米を炊くことを前提に作っています。
ですので想定されていないものを入れることにより通気口が塞がる危険性があります。
塞がったままで調理が進むと炊飯器内の圧力が高まり故障の原因になります。
炊飯器の爆発
さらに、通気口が詰まった場合圧力が高まり、炊飯器内の温度も上がります。
すると最悪は炊飯器が圧力に耐えられず爆発。
100℃を超える中身が外に一気に飛び散ります。
もしそこに家族や子供がいたらと思うと恐ろしいですよね。
炊飯器レシピの危険を避けるために絶対に確認すべき事
調理対応の炊飯器か
まずは炊飯以外の調理に対応している炊飯器か確認しましょう!
もしそうであってもどういった調理が対応しているのかはよく確認しましょう。
「調理」や「煮込み」メニューがある炊飯器なら安心ですね!
最大容量と最小容量を確認する
炊飯器の最大容量と最小容量を確認します。
最大量を守らなければ吹きこぼれや、通気口の塞がりつながりますが、最小量より少なければ空焚きなど炊飯器自体を痛めることになります。
やってはいけない調理法を調べる
炊飯器で行ってはいけない調理法もあります。
危険な調理法は明記されていることがありますので、よく確認しましょう。
Tigerのホームページにも記載があったので一部紹介しますね!
- ポリ袋などに具材や調味料を入れて加熱する
- クッキングシート・アルミ箔・ラップなどを使った調理
- 多量の油を使った調理
炊飯器の保温温度を調べる
チャーシューや角煮、ローストビーフは保温を使う工程があります。
その際、殺菌に至る65℃を超えているのか確認しましょう。
参考までにメーカー別の参考値をご紹介しておきます。
これはあくまで参考なので詳しくは説明書などを確認してください。
メーカー別の保安機能の温度
象印
60℃ or 73℃
Tiger
72℃
Panasonic
60℃ or 72℃
三菱
60℃ or 72〜74℃
SHARP
70℃前後
本当に炊飯器で作るのが便利なのか?
今更ながらですが、私としてはこの炊飯器レシピには結構疑問を持っています。
なぜなら日本の主食は白米。
必ず料理の最中にはご飯を炊いているんです!
なので結局、炊飯器がフリーの状態でおかずを作る。という状況自体レアなんですよね...
私としては白米が炊けなくなるなど、正直炊飯器レシピは不便かなと思います。
色々な危険性(リスク)や、最新の注意を払ってまでやりたいとはなかなか思えないのが本音のところです。
炊飯器レシピよりおすすめしたい便利な電気圧力鍋(電気調理鍋)
上記の通り、ご飯を作る時は炊飯器は動いてますから、別の器具を使うのが賢明です。
中でも、見た目ほぼ炊飯器の電気圧力鍋は炊飯も出来ますが、重きを他の調理においているので、さまざまな気遣いとも言える違いがあり、炊飯器レシピをやるくらいなら電気圧力鍋の方が正直おすすめです!
電気圧力鍋が炊飯器よりおすすめな理由① 最大水位が明記されている
最大水位は吹きこぼれを防ぐため重要です。これを無視すると火傷な故障につながるのですが、電気圧力鍋では写真の通り明記されていて安心!
これなら、どこまで入っていいのかよくわかりますね!
電気圧力鍋が炊飯器よりおすすめな理由② 細かい温度調整
電気圧力鍋では低温調理をうたっているものもあり、一定の温度を保つことができます。
炊飯器の保温と違い明確に一定の温度保つという機能なので安心して任せることが出来ますね。
上記の必要な温度に従ってしっかり殺菌しましょう!
電気圧力鍋が炊飯器よりおすすめな理由③ 吹きこぼれない仕組み
電気圧力鍋の蓋裏の構造は炊飯器とは全然違います。
もともと圧力をかけるための密閉構造があるので、吹きこぼれない構造になってるんです。
ですので、火傷の心配なく利用することができます!
電気圧力鍋が炊飯器よりおすすめな理由④ 圧力に強い
名前の通り圧力鍋をベースにした調理器具ですから圧力には強いです。
ですので万が一、通気口が塞がってしまったとしても、そこまでの惨事にはならなそうです。
電気圧力鍋が炊飯器よりおすすめな理由⑤ 多彩な調理法
電気圧力鍋は名前の通りの圧力鍋としての機能だけでなく、低温調理や無水調理などにも対応しています。
炊飯もできるものも多いので、もしかすると炊飯器の方が端に追いやられてしまうかも知れないですね(笑)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
炊飯器を目的外利用する場合のリスクについて今回はご説明いたしました。
本記事を読んでいただいた皆様に勘違いをして欲しくないのは、炊飯器レシピ自体が悪いものと言っている訳ではないという事です。
正しく使えば便利なところもありますし、新しく調達するものもなく出来ますので楽しく料理することが出来ます。
しかし、危険性を知っていないと思わぬ災難に襲われてしまうのもまた事実。
さらに、細かい事を調べて色々気を使わないといけません。
それであれば、
安全で他の調理法にも対応した『電気圧力鍋(電気調理鍋)』にした方が良いのでは?
という私個人の意見でした。
炊飯器でご飯炊きながら、おかずを作れますしね!(笑
もし炊飯器レシピにチャレンジしようとしている方がいればぜひ、電気圧力鍋も検討してみてください!
安いものは1万円くらいで買えるので炊飯器より安く買えるかも?ですよ!