【衝撃】卵は1日1個まで。は本当か?卵に隠された驚きの効果、コレステロールとの関係性【食べ物の常識を疑え!】
たまごは1日1個まで!
誰しもが一度は親にいわれたことのある言葉だと思います。
しかしこれ、本当に正しい情報なのでしょうか?
たまごは栄養価高いと聞くし、オムレツとかで2個以上食べてるじゃん!
と良く思っていました。
そこで今回は
『食べ物の常識を疑え!』シリーズ
と題し、シリーズ第1弾としてこの卵の常識が本当なのか確かめてみます。
- なぜ卵は1日1個までと言われているのか?
- 2014年に改定されたコレステロール摂取量の基準
- コレステロール含有量と疾患の関係性
- むしろ、栄養満点で完全食とも言われる卵
- 実は卵は血中コレステロールを下げる食べ物だった!
- 卵1個のカロリーはたったの76kcal/50g
- 卵1個の三大栄養素(タンパク質・糖質・脂質)
- 結果卵は1日に何個まで食べて良いか?二個食べてもよいのか?
- 卵をたくさん使ったレシピ
- まとめ
なぜ卵は1日1個までと言われているのか?
まず初めに、どうしてたまごは1日1個までと言われるようになったのでしょうか?
たまごは栄養価も高く、値段も安い。そしてさまざまなレシピがあり、食材の中でもかなりの優等生です。
しかしながら、コレステロール含有量が非常に高いため、生活習慣病の原因となる血中コレステロールの上昇を招くとして、はれて1日1個までと言われるようになりました。
たまご1個のコレステロール含有量は、約210mgです。
これは鶏もも肉200gや、豚レバー100g分というお肉2人前分に匹敵するコレステロールの高さなのです。
確かにこれはとんでもなく高いですよね。
しかし、この危険性への考え方が2014年に大きく変わります。
2014年に改定されたコレステロール摂取量の基準
厚生労働省から2014年3月、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」が発行されました。
この資料には、日本人が1日に摂取する基準を設定する栄養素、つまり一定量取る必要があったり、一定量以上摂取しない方が良いものがまとめられています。
前回の基準では、コレステロール摂取量の基準として30歳以上の男性が1日750ミリグラム、女性は同600ミリグラムを上限が決まっていました。
しかし、2015年版ではコレステロールの摂取上限が撤廃。
目標量を算定するのに十分な科学的根拠が得られなかったため、目標量の算定を控えたとの記載があります。
ではどういった理由で目標量が撤廃されたのでしょうか?
コレステロール含有量と疾患の関係性
基準が撤廃された理由として、科学的根拠が得られなかったとなっています。
これはそもそも「血中コレステロールの値が高いことで動脈硬化関連疾患や糖尿病疾患などの発病リスクの高まる。」という点から来ていたものでした。
しかし今回研究が進み、「血中コレステロール値が高い事」と「コレステロール含有量が多い食品の摂取」の関連性が否定された事によるものです。
わかりやすく言うと
コレステロールが多い食べ物を食べても、別に血中コレステロール値が高くはならない。
と言うことですね。
なので、コレステロール含有量の多い卵を食べても生活習慣病にはなりやすくならない。と証明されたのです!
ちなみに、血中コレステロール値が高いと発病リスクが高まる事には変わりないので、そこは勘違いせぬようお願いしますね!
むしろ、栄養満点で完全食とも言われる卵
たまごは食物繊維とビタミンC以外の全て栄養を含んでおり、別名「完全栄養食」とも呼ばれています。
特に特徴的なのはその豊富なタンパク質、必須アミノ酸であるメチオニンが非常に多く含まれていて元気で丈夫な身体づくりを手伝ってくれます。
さらに実はこのメチオニンはアルコールの分解も助けてくれます。
いわゆる二日酔いの薬にも入っている栄養素で肝臓にも優しいので、たまごは実は大人の身体にもよい食品だったのです。
実は卵は血中コレステロールを下げる食べ物だった!
先の通り、たまごは1日1個までと言われたのはその高いコレステロールからです。
しかしながら、たまごを食べることでのコレステロールの摂取はほぼ健康に影響はないとお話ししました。
それどころかたまごにはコレステロールを下げる効果もあります。
卵黄のレシチン、卵白のシスチンは悪玉コレステロールを減らす働きをすると言われており、その噂とは逆に健康な身体づくりにはぴったりの食品だったのです!
卵1個のカロリーはたったの76kcal/50g
卵は1個あたり約76kcalという低カロリーの食品です。
これは同じ量の白米178kcal(50g)の1/2以下です。
白米1膳で換算すると534kcal(150g)となり、卵約8個ど同量になります!
ご飯を大盛りにしている人は1.5倍ほどになるので卵1パック分(12個分)と同じカロリーになります!
こう考えるととっても低カロリーに感じますよね。
卵1個の三大栄養素(タンパク質・糖質・脂質)
卵は低カロリーですが、最近ではカロリーではなく、3大栄養素で太りやすさなどを考えるようにもなってきていますよね?
では卵の3大栄養素を見てみましょう!
タンパク質:6.2g
炭水化物 :0.2g
脂質 :5.2g
続いて同じ量の白米はどうでしょうか?
タンパク質:3.1g
炭水化物 :38.6g
脂質 :0.5g
やはり白米は主食だけあって炭水化物の量が半端ではないですね...
一方卵はタンパク質が豊富で、筋肉を作るのを助けてくれます。
さらに糖質となる炭水化物もかなり低めなので、糖質が多すぎる日本人には、卵の方が痩せる効果が期待でき体には良さそうですね!
結果卵は1日に何個まで食べて良いか?二個食べてもよいのか?
ここまでで、卵は栄養満点で血中コレステロールの上昇にも関与しないと説明しました。
ですので結論的には
卵の1日の個数は制限なし!
と言うのが、答えになります。
しかしながら、何事も食べ過ぎは良くありません。
では何個までなら大丈夫なのでしょう?
日本卵業協会のWebページでは、卵は1日に二個食べると健康に良い!とありますので二個は食べた方が良いのです。
そして上限については、1日に必要な栄養素の量と、卵の栄養価から考えるに、多くても5個程度が良いようです!
また、不足している栄養もあるので、合わせて野菜を取れば完璧!
卵にはビタミンCが入っていないので緑黄色野菜を合わせて食べることで1日に必要な栄養を満遍なく取ることができます。
卵をたくさん使ったレシピ
まとめ
卵は大量のコレステロールを含むが、食べても血中コレステロールは上がらないので
「1日卵は1個まで」ではない!
むしろ、血中コレステロール値を下げるので2個〜5個食べるのが望ましい
いかがでしたでしょうか?
1日たまごは1個までというのは勘違いや嘘情報ではなく、最近考え方が変わったことで訂正された。
というのが正しいでしょう!
科学は日々進歩し、新しいものが出てくるのと同時に古い考え方の間違いが変更されます。
みなさまも現時点で正しい知識を取り入れて、健康的な食生活を送りましょう!